共働きの家計 大抵「妻任せ」

 共働き夫婦にとって、生活費を互いにどう負担するかは悩ましいところ。妻任せにする夫が多い反面、夫の無関心を逆手に取って生活費を多く出させ、自分の給料は自分のために使う“したたか”な妻もいるようだ。…

 ファイナンシャルプランナーの馬養(まがい)雅子さんは、夫・妻・家――に収入を振り分ける「財布3分法」を共働き夫婦に薦める。
 それぞれの給料から家賃や公共料金、食費などといった生活費を「家の財布」に回す。残りは夫婦がそれぞれ管理する。「2人で話し合って、計画的に貯蓄することも忘れずに」と馬養さん。 …馬養さんは「共働きは家計に比較的余裕があるので、丼勘定になりがちです。それでは減収などの事態に対応できないので、夫婦がいつも家計について話し合うなど、夫婦共同で家計運営にあたる意識が重要です」と指摘する。…

 生命保険文化センター(東京)の調査(2002年)によると、妻が主体的に家計管理にかかわっている割合は、フルタイムで働く女性38.9%、専業主婦30.8%だった。貯蓄・投信の方針、生命保険の購入・契約内容の変更といった項目でも、仕事を持つ女性の関与度が高かった。同センターでは「収入がある分、家計への発言権も高くなるようだ」と分析している。