国会図書館、情報保存はお堅いサイト限定 反対多く転換

 当初収集の対象とされたのは、「日本国内発」を意味する「jp」が末尾につくサイトだった。しかし、このうち、「jp」の前に「go」「lg」「ac」「ed」「or」がつくサイトのみを収集対象とすることにした。それぞれ、政府や地方公共団体、大学、小中高校、社団法人などのサイトを意味する。
 「全部集めて、全部公開する」という当初の方針に、法務省や音楽、出版、ソフトウエア関連団体から反対が相次いだため。…「違法なものまで、国が集めて公開するのはおかしい」などの批判も寄せられ、同図書館が4月に公募した意見でも同様の声が大勢を占めたという。
 同図書館によると、「jp」がつくサイトはファイル数で約9000万に上る。今回加えた条件で絞り込むと、収集数は8割近く減るという。 同図書館企画課は「ネットには当時の人々の動きや考えが膨大な情報として載っている。すべて残したいが、理解が得られるところから始めたい」としている。